2026.03.19
第17期 5S改善コーチ育成講座 最終講(修了報告会)
変化への適応:ダーウィンの進化論に学ぶ組織の生存戦略
先日の講義では、「変化への適応」をテーマに、進化論の視点から組織のあり方について学びました。
南米エクアドル近くのガラパゴス諸島には、多くの固有種が生息しています。
しかしその歴史を辿ると、環境の変化に適応できなかった生物は姿を消し、現在生き残っているのは「変化した生物」だけであることが分かります。
たとえば、リクイグアナとサボテンの関係。
もともとリクイグアナはサボテンを餌としていましたが、個体数の増加によりサボテンは絶滅の危機に陥りました。
そこでサボテンは、捕食を避けるために「木の上に実をつける」という形に進化します。
結果として地上のサボテンを食べられなくなったリクイグアナは、餌を求めて海へと活動範囲を広げ、「海中で呼吸できる」能力を持つウミイグアナへと進化しました。
さらに近年では、陸と海の両方の特性を持つ「ハイブリッドイグアナ」も確認されており、より環境に適応した形へと進化を続けています。
このような観察から導かれた、チャールズ・ダーウィンの有名な言葉があります。
「強いものが生き残るのではなく、賢いものが生き残るのでもない。
唯一生き残ることができるのは、変化できるものである。」
この考え方は、現代の企業にもそのまま当てはまります。
かつては「大企業にいれば安心」と言われた時代もありましたが、
パナソニック、シャープ、東芝といった企業であっても、環境の変化に対応しきれなければ厳しい状況に直面しています。
企業の生存条件は、「規模」や「強さ」ではなく、
変化し続ける力を持っているかどうかにあると言えるでしょう。
では、その「変化する力」はどのように身につけるのでしょうか。
その答えの一つが、5S活動です。





5Sは単なる整理整頓ではなく、
日常の中で“変化する力”を鍛えるトレーニングです。
職場のレイアウトを変える、置き場を見直す、動線を改善する。
こうした一つひとつは小さな変化ですが、それを繰り返すことで
「変わっても仕事ができる」
「変わることが当たり前になる」
という状態が生まれます。
この積み重ねこそが、将来訪れる大きな環境変化に対する備えとなります。
今回の講義を通じて、改めて感じたのは
変化は特別なものではなく、日常の中で鍛えられるということです。








半年間の学びを活かし、
それぞれの現場に戻って、変化を恐れず実践し続けること。

それこそが、これからの時代における組織の生存戦略であるといえるでしょう。